あなたは西日を浴びて輝く空の下で、どのような生活を送り、何を思うだろう。
ほのかに懐かしく、或いは愛おしく感じたりする瞬間があるだろうか。
かくいう俺は遥か西へと沈み行かんとする太陽を、惚けた顔をしてただただ眺めやっていた。
そうしているうちに時間は過ぎて、甘美な夕景はいつしか真っ暗闇の夜景へと姿を変え、しかしやはり俺はその見事な世界の変貌にさえも、惚けた顔で眺めやることしかできなかった。
こんな風に日々を生きながら、戯曲の世界を生きる瞬間もある。
所謂筋書きのある日々。
他者によって生み出された世界を己が生きる。
来月、横浜にありますSTスポットという劇場で、木村和博という男が戯曲を書き、演出を担う演劇に出演します。
タイトルは「三拍子おうち」
(この美しいチラシをデザインしたのは黒井柳。TAGのホームページもデザインして頂いています)
今作は有吉宣人がドラマトゥルクを担っています。
有吉の視点が介入している為か、過去の木村の戯曲と比べ、一読後、明らかに親しみやすい印象を受けました。
過去の木村が書いた演劇を観たことがある方は、今までと違う感覚を抱いて頂けると思います。
このお芝居を観てくださる方々の心の奥底を刺激し得る作品となるよう、座組み一丸となって邁進してまいりますので、お時間とお心に余裕がございましたら是非観に来て頂きたいです。
以下詳細です。
いきずり「三拍子おうち」
脚本・演出 木村和博
≪出演≫ 植浦菜保子 植田崇幸(TAG) 嵯峨ふみか(カミグセ) 中藤奨(無隣館) 林ちゑ(無隣館)
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少女は
靴に置き去り
ぽつり
こぼれた雨が
ぽつぽつ
落ち落ち
僕は
蛇口が
閉められずずず
ながれるみずは
いきおいよく
これでもかと
ごぽごぽと
ながれつづけました。
美しい物語としても
凶暴な現実としても
わたしは描くことができません。
しかし描かないという選択もできませんでした。
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≪会 場≫ STスポット
≪日時≫ 2015年6月18日(木)~21日(日) 〈全5ステージ〉
20日(土)14:00/18:30
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★ポストパフォーマンストークあり
19日19:30 松井周(サンプル)/20日18:30 白神ももこ氏(モモンガ・コンプレックス)
≪料金≫ 前売 2000円/ 当日 2300円
※日時指定・全席自由
■お問い合わせ
MAIL ikizuri@gmail.com
TEL 090-7293−1146(制作 こが)
何卒よろしくお願い申し上げます。
植田崇幸